債務者(さいむしゃ)
債務者とは、お金を借りた人や返済の義務がある人のことをいいます。住宅ローンの場合、家を購入するために銀行や金融機関からお金を借りた人が「債務者」となります。
債務者には、お金を借りた以上、契約で決められた返済額を期限までに支払う義務があります。これを「債務(借金)」といい、毎月のローン返済がこれにあたります。
ところが、収入減少や失業、離婚、病気など、さまざまな事情によって返済が難しくなることがあります。このような場合、債務者が返済を滞らせると、債権者(お金を貸した側)はお金を回収するために差押えや競売といった法的手続きを行うことがあります。
ただし、競売に進んでしまうと、不動産は安い価格で売られ、残った借金(ローン)も多く残りやすくなります。そこで、債務者が自ら動いて、金融機関の同意を得たうえで不動産を売却する「任意売却」という方法を選ぶことが重要になります。
任意売却を行えば、市場に近い価格で売れる可能性があり、残ったローンの返済方法についても金融機関と相談しながら柔軟に対応してもらえることがあります。つまり、債務者は自分の状況を正しく理解し、早めに行動することで、より良い解決策を見つけられる可能性が高まるのです。