相談者のFさんは大阪市内で自営業を営んでいました。事業も順調でしたので、サイドビジネスとしてローンで分譲マンションの1室を購入、古いマンションだったのでリフォームして賃貸に出していました。
貸していた数年後、解約で借主が出てからはなかなか次の借主が見つからない状況が長引き、その間ずっとマンションの借り入れ(ローン)を払い続けていました。
そうこうしているうちに、今度は本業の業績が悪くなり、マンションのローン支払いができない状態に。空き家の内にマンションを売却しようと不動産一括査定サイトで査定したものの査定価格はどの不動産会社もローン残高より安い金額だったのです。
「今後どのように対処すればいいのか・・・。」対応に困り当社にご相談されました。
ご相談時点のローン滞納は6ヶ月分、固都税の滞納も2年分ありました。ローン残高が査定価格より多かったので任意売却をご提案させていただき、ご了承の上販売スタート。
その後市役所より税金滞納の差し押さえが入り、Fさんと一緒に市役所の担当者へ面談、税金を誠意をもって払う旨Fさんから担当者にお話され何とか差し押さえ解除に応じていただきました。
任意売却の方は、当初の設定価格では難しく保証会社に相談し、価格の見直しを行い何とか契約することができました。賃貸契約終了後リフォームもしていない状態での売却でしたので、内見でお客様なかなか気に入ってもらえず、苦戦しました。
時間は結構かかりましたが、任意売却後Fさんは、売却後のローンの残りと税金についても分割支払いを市役所に認めていただき、少しづづ払っておられるそうで、幸い本業は何とか立て直すことができ、頑張って仕事を続けれおられるそうです。
税金の滞納については役所・担当者によって対応が異なります。差し押さえ後のお願い差し押さえ解除いただけるケースはごくまれです、ローンが払えなくても税金は必ず払う、払えない場合は市役所に相談される方が望ましいと思います。