金融機関(きんゆうきかん)
金融機関とは、お金を貸したり預かったり、送金したりする業務を行う企業や団体の総称です。主な例としては、銀行、信用金庫、信用組合、保険会社、消費者金融会社、住宅ローン専門の金融会社などがあります。これらの金融機関は、個人や企業から預金を受け入れ、それを資金として貸付けを行うことで利益を得ています。
任意売却において、金融機関は非常に重要な役割を担います。住宅ローンを滞納し続けると、金融機関は債権者として不動産の差し押さえや競売を進めることができますが、それを回避する方法として任意売却が用いられます。この任意売却を行うには、債務者(ローンを借りた人)だけでなく、金融機関の任意売却の承諾が必要です。これは、売却価格がローン残高を下回る場合でも、売却後に残債が返済されることを前提に、金融機関が売却に同意するということです。
さらに、任意売却では売却金額の交渉も重要なポイントです。不動産の市場価格や物件の状態を踏まえて、できるだけ高く売却することを目指しますが、金融機関との間で「いくらなら承諾するか」という交渉が行われることになります。この交渉が成立して初めて、任意売却が実現します。
そのため、任意売却を成功させるには、金融機関との円滑なやり取りや交渉が欠かせず、専門家のサポートを受けることが非常に有効です。